元巨人・條辺剛が拓いた讃岐うどん條辺の現在地と絶品うどんの秘密
埼玉県ふじみ野市、東武東上線の上福岡駅東口から歩いてすぐの路地に、早朝から湯気とともにいりこ出汁の芳醇な香りを漂わせる一軒の名店があります。その名は「讃岐うどん 條辺(じょうべ)」。うどん通のみならず全国のファンが足を運ぶこの店の主は、かつて読売ジャイアンツで剛腕リリーフとして東京ドームを沸かせた元プロ野球選手・條辺剛(じょうべ つよし)氏です。
華々しいプロ野球の第一線から引退後、単身で本場・香川へと渡り、ゼロから過酷な修行を積んで自らの城を築き上げた條辺氏。オープンから歳月を重ねた2026年現在、同店は「元プロ野球選手の店」という話題性を完全に超え、埼玉屈指の本格讃岐うどん店として確固たる地位を確立しています。なぜこれほどまでに多くの人々を魅了し続けるのか、その劇的な歩みと人気の真髄に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:怪我により若くして現役引退を余儀なくされた元巨人・條辺剛氏が、香川の老舗「中西うどん」での厳しい修行を経て開業した本格手打ち店。
- 要点2:恩師・長嶋茂雄終身名誉監督が直筆で揮毫した看板を掲げ、本場直伝のいりこ出汁と力強いコシの麺で圧倒的な支持を集める。
- 要点3:朝7時からの営業時間、絶品メニューの数々、上福岡駅からのアクセス情報まで気になる実態を徹底網羅。
【転身の真相】巨人軍の若き守護神からうどん職人へ|條辺剛氏の劇的キャリア
徳島県立阿南工業高等学校から1999年のドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した條辺剛氏。150km/hを超える豪速球と落差鋭いフォークを武器に頭角を現し、プロ2年目の2001年には46試合に登板して7勝8セーブを記録するなど、長嶋茂雄監督のもとで勝利の方程式を担う若き守護神として一世を風靡しました。
しかし、過密登板と全力投球の代償は大きく、右肩や右肘の故障が重なります。度重なる手術とリハビリを敢行したものの本来の投球を取り戻すことは叶わず、2005年秋、わずか24歳という若さで戦力外通告を受けました。引退を決意した條辺氏が選んだのは、球界に残る道ではなく「飲食の世界で一から勝負する」という第二の人生でした。
同郷の先輩などの助言もあり、幼少期から親しんでいた讃岐うどんの世界へ飛び込むことを決意。栄光のマウンドを降りた若者は、退路を断ってうどんの本場・香川県へと向かいました。
【本場香川での過酷な修行】名門「中西うどん」で叩き込まれた職人魂
條辺氏が修行先として選んだのは、香川県高松市にある昭和25年創業の名門「中西うどん(現・手打ちうどん なかにし)」でした。讃岐うどん巡りの聖地としても知られる同店で、元プロ野球選手の肩書は一切通用しません。
早朝まだ暗い時間からの粉まみれの仕込み、重労働である生地の足踏み、熱気が立ち込める大釜での茹で作業。プロ野球で鍛え上げた強靭な肉体をもってしても、連日の立ち仕事と職人仕事は過酷を極めました。妻・麻衣子さんとともに夫婦二人三脚で挑んだ約1年半の修行期間を通じて、條辺氏は生地の熟成具合、季節による加水率の微調整、そして門外不出の出汁の取り方を体に叩き込みました。
「中西うどん」の伝統である、力強いコシを持ちながらも喉越しの良い太麺と、伊吹島産の上質ないりこ(煮干し)を贅沢に使った黄金色の出汁。その確かな技術と情熱を受け継ぎ、独立の準備を整えていきました。
【長嶋茂雄氏との絆】店内に輝く直筆看板「條辺」に込められた恩師の熱い想い
2008年4月、條辺氏は埼玉県ふじみ野市の上福岡に「讃岐うどん 條辺」をオープンさせました。店舗正面に掲げられている印象的な屋号の文字は、現役時代の恩師である長嶋茂雄終身名誉監督が自ら筆を執って揮毫したものです。
開業前、條辺氏が長嶋氏のもとを訪れて第二の人生としてうどん店を開く決意を報告した際、長嶋氏はその挑戦を快く後押しし、力強い筆致で「條辺」の二文字を贈りました。この直筆看板は、単なる名誉ではなく「どんな困難があっても妥協せず、お客様に最高のうどんを届ける」という職人としての誓いの象徴となっています。現在も店内外に漂う温かい空気感とともに、訪れる野球ファンやうどん愛好家の胸を打つ名所となっています。
【2026年最新の評判と口コミ】埼玉・上福岡で連日行列が途切れない理由
オープンから歳月が流れた現在、グルメレビューサイトやSNS上での評価は常にトップクラスを維持しています。口コミで多く見られるのは「埼玉で本物の讃岐うどんが味わえる」「いりこ出汁の深みが他店とは別格」という純粋な味に対する絶賛の声です。
開店当初は野球ファンの来店が目立ちましたが、現在では地元住民の日常使いから、全国から訪れるうどんマニアまで幅広い客層で賑わっています。條辺氏本人が現在も毎日厨房に立ち、妥協なき眼差しで麺を打ち、茹で上げ、出汁の味覚をチェックし続けている姿こそが、ブレない信頼を生み出している原動力です。
【人気メニュー&おすすめ実食レポート】出汁とコシが際立つ看板の一杯
店内は本場香川のセルフスタイルを踏襲しており、注文口でうどんをオーダーし、お好みの揚げたて天ぷらを選んで会計へ進むシステムです。初めて訪れる方やリピーターに絶大な人気を誇るおすすめメニューをご紹介します。
1. かけうどん(温・冷)
店の真価が最もダイレクトに伝わる一杯。透き通った黄金色の出汁はいりこの芳醇な風味が広がり、最後の一滴まで飲み干したくなる優しく力強い味わいです。エッジの立った麺の心地よい弾力と小麦の香りを存分に堪能できます。
2. ぶっかけうどん・温玉ぶっかけ
キリッと引き締まった濃い口の特製タレと、冷水で締められた剛麺の組み合わせが抜群。ネギ、生姜、レモンを合わせることで、麺の力強いコシがより一層際立ちます。
3. 揚げたて天ぷら各種(げそ天・ちくわ天・半熟たまご天)
サイドメニューとして外せないのが、香川のうどん店でおなじみの巨大な「げそ天」や、サクサクの「ちくわ天」。出汁に浸して食べることで、旨味がさらに倍増します。
【店舗基本情報】営業時間・定休日・アクセス・駐車場ガイド
訪れる前に押さえておきたい基本営業データをまとめました。朝うどん文化を埼玉に根付かせた同店は、開店時間が早いことも大きな特徴です。
- 店舗名:讃岐うどん 條辺(じょうべ)
- 所在地:埼玉県ふじみ野市上福岡1-7-9
- 最寄り駅・アクセス:東武東上線「上福岡駅」東口より徒歩約2分
- 営業時間:午前7:00 ~ 午後15:00(※麺がなくなり次第終了)
- 定休日:火曜日(祝日の場合は営業し、翌日休業の場合あり・公式情報要確認)
- 駐車場:店舗専用駐車場なし(近隣にコインパーキング多数あり)
早朝7時からの営業は、出勤前の一杯や休日の朝食として大好評を博しています。昼時のピークタイムには行列ができることも珍しくありませんが、回転が早いため比較的スムーズに入店可能です。ただし、麺切れによる早仕舞いもあるため、余裕を持った時間帯の訪問をおすすめします。
【讃岐うどん條辺】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:店主の條辺剛さんは現在もお店にいらっしゃいますか?
A1:はい。條辺剛氏は現在も自ら厨房に立ち、うどん打ちから調理、接客まで熱心に携わっています。気さくで温かい人柄も常連客から愛されている理由の一つです。
Q2:朝早い時間帯でもすべてのメニューを注文できますか?
A2:開店の朝7時から基本のうどんメニューや揚げたての天ぷらが順次提供されています。朝限定の特別な縛りはなく、朝からフルスペックの讃岐うどんを楽しめます。
Q3:車で行く場合、専用駐車場はありますか?
A3:専用の駐車場は用意されていません。駅前の立地のため、店舗周辺に複数ある時間貸しコインパーキングをご利用ください。
まとめ:元プロ野球選手の枠を超え、埼玉を代表する名店として
栄光のマウンドから一転、厳しい修行の末に埼玉・上福岡の地で花開いた「讃岐うどん 條辺」。かつての剛腕投手が打つ一杯には、恩師・長嶋茂雄氏の看板に恥じない本物の情熱と職人としての誇りが宿っています。
澄み切ったいりこ出汁の滋味深さと、噛むほどに旨味が広がる手打ち麺の圧倒的なコシ。一度啜れば、なぜこの店が長年にわたり愛され続けているのかがはっきりと分かります。本場・讃岐の味を堪能しに、ぜひ足を運んでみてください。 (出典: 讃岐 うどん 條 辺(Yahoo!ニュース))